はじめに
日本の高校・大学受験は非常に競争が激しく、同時に英検準1級のような資格試験の対策も必要になることがあります。これらの目標を両立させるためには、効率的な時間管理とストレスを減らす工夫が必要です。この記事では、英検準1級合格までのロードマップと、部活や塾と英検対策の両立方法について解説します。
英検5級から準1級合格までのロードマップ
英検5級から準1級までの各級に必要な語彙数と学習時間の目安を以下に示します。
級 | 語彙数 (語) | 学習時間 (時間) |
---|---|---|
5級 | 600 | 100 |
4級 | 1000 | 150 |
3級 | 1500 | 200 |
準2級 | 2000 | 300 |
2級 | 3000 | 400 |
準1級 | 4000 | 600 |
1. 英検5級
英検5級は英語学習の初級レベルで、基礎的な単語やフレーズの理解を目指します。目安として、学習時間は約100時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 基本的な単語(約600語)
- 文法: 現在形、未来形、簡単な助動詞などの基本的な文法
- リスニング: 簡単な会話の理解
学習スケジュール例:
- 1日30分、週5日: 約8ヶ月で完了
- 学習方法: フラッシュカード、子供向けの英語の歌や絵本、過去問対策、英会話レッスン
2. 英検4級
英検4級は英検5級よりも少し難易度が上がり、簡単な日常会話ができるレベルです。学習時間は約150時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 基本的な単語(約1000語)
- 文法: 過去形、助動詞などの基本文法
- リスニング: 日常会話の理解
学習スケジュール例:
- 1日30分、週5日: 約10ヶ月で完了
- 学習方法: 児童向けの英語の物語、英検4級対策のワークブック、リスニング練習
3. 英検3級
英検3級は中学卒業レベルの英語力が求められ、日常的な話題についての理解が必要です。学習時間は約200時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 中学英語の単語(約1500語)
- 文法: 現在完了、受け身、関係代名詞などの文法
- リスニング: 簡単な会話や説明の理解
- ライティング: 簡単な英作文
学習スケジュール例:
- 1日1時間、週5日: 約10ヶ月で完了
- 学習方法: 英検3級対策の問題集、英作文の練習、リスニング教材
4. 英検準2級
英検準2級は高校中級レベルの英語力が求められ、より複雑な内容の理解が必要です。学習時間は約300時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 高校英語の単語(2000語以上)
- 文法: 仮定法など幅広い文法
- リスニング: 複雑な会話や説明の理解
- ライティング: より長い英作文
学習スケジュール例:
- 1日1時間、週5日: 約1年で完了
- 学習方法: 英検準2級対策の問題集、リスニング教材、エッセイの練習
5. 英検2級
英検2級は高校卒業レベルの英語力が求められ、一般的な話題についての理解が必要です。学習時間は約400時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 高校英語の単語(3000語以上)
- 文法: 複合文の構造や高度な文法
- リスニング: より長い会話や説明の理解
- ライティング: 複雑な英作文
学習スケジュール例:
- 1日1時間、週5日: 約1年3ヶ月で完了
- 学習方法: 英検2級対策の問題集、リスニング教材、エッセイの練習
6. 英検準1級
英検準1級は大学中級レベルの英語力が求められ、専門的な内容の理解が必要です。学習時間は約600時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 高度な英単語(4000語以上)
- 文法: 高度な文法と複雑な文構造
- リスニング: 複雑な議論や講義の理解
- ライティング: 複雑で構造的な英作文
学習スケジュール例:
- 1日1.5時間、週5日: 約1年8ヶ月で完了
- 学習方法: 英検準1級対策の問題集、リスニング教材、エッセイの練習、ディスカッション練習
部活・塾と英検対策の両立
1. 時間管理の重要性
部活や塾との両立は、効率的な時間管理が鍵となります。まず、自分の1日のスケジュールを見直し、どの時間帯に英検対策を組み込むかを計画しましょう。例えば、通学時間や休憩時間を活用して単語を覚えるなど、隙間時間を有効に使うことが大切です。
具体例:
- 通学時間の活用: 電車やバスの中でリスニング教材を聞いたり、単語アプリで勉強したりすることで、通学時間を有効に使います。
2. ストレスを減らす工夫
多忙なスケジュールの中でストレスを感じることは避けられませんが、以下の方法でストレスを減らすことができます。
- リラックスする時間を設ける: 勉強や部活の合間に短い休憩を取り、意識的にリラックスする時間を確保しましょう。
- バランスの取れた食事と睡眠: ベタなアドバイスですが、健康的な食事と十分な睡眠は、集中力と体力を維持するために不可欠です。「十分な睡眠時間」でリフレッシュした脳は、スポンジの様に知識を吸収してくれますよ。
- 運動: 適度な運動はストレスを軽減し、心身の健康を保つのに役立ちます。一説によると、ふくらはぎの筋肉と脳が連動しているとかしないとか。。。
具体例:
- 運動習慣: 毎日10分程度のストレッチや軽い運動を取り入れることで、リフレッシュすることができます。特に夜のストレッチは、リラックス効果があり、良質な睡眠を促進します。
3. 学習の効率化
効率的な学習方法を取り入れることで、限られた時間を最大限に活用できます。
- スケジュールを立てる: 週ごと、月ごとの学習計画を立て、進捗を確認しながら学習を進めましょう。ただがむしゃらに始めるのではなく、「いつ何をやるのか」
- やらないことを決める:1日24時間限られた時間、部活や他の習い事に加えて学校の宿題や定期テスト。考えただけでもぞっとしますね。100%の完璧主義はストレスがたまってしまうので、「7割ぐらいでいいや」と腹をくくって、やらないことを決めます。
- 優先順位をつける: 重要な課題や弱点に重点を置き、優先的に取り組むことで効率が上がります。
- 学習環境を整える: 静かで集中しやすい環境を整え、学習の質を高めます。
具体例:
- 計画表の作成: 1週間の学習計画を立て、毎日の学習内容を具体的に記入した計画表を作成します。これにより、学習の見通しが立ち、効率的に勉強を進めることができます。
- 集中力を高める環境作り: 勉強する場所を決め、不要なものを取り除いて集中しやすい環境を整えましょう。また、時間を決めて勉強することで、習慣化しやすくなります。
結論
日本の高校・大学受験と英検対策を両立させるためには、計画的な学習と効率的な時間管理が必要です。自分のペースで無理なく学習を進め、ストレスを溜めないように工夫することが大切です。この記事が、皆さんの学習の一助となることを願っています。英検準1級合格を目指して、頑張りましょう!