はじめに
英検は、ますます多くの高校受験で有利な資格として認識されつつあります。この記事では、英検がどのように進学(高校・大学受験)を優位に進めるのか、その5つの理由を解説し、最新の英検優遇措置についても触れます。英検の資格を活かして高校合格を目指すためのガイドです。
- 1. UCLA (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
- 2. Harvard University (ハーバード大学)
- 3. Stanford University (スタンフォード大学)
- 4. MIT (マサチューセッツ工科大学)
- 5. University of Oxford (オックスフォード大学)
- 6. University of Cambridge (ケンブリッジ大学)
- 7. University of Toronto (トロント大学)
- 8. University of Melbourne (メルボルン大学)
- 9. University of Sydney (シドニー大学)
- 10. McGill University (マギル大学)
- 11. University of British Columbia (ブリティッシュコロンビア大学)
- 12. Australian National University (オーストラリア国立大学)
- 13. University College London (UCL, ロンドン大学)
- 14. University of Edinburgh (エディンバラ大学)
- 15. National University of Singapore (NUS, シンガポール国立大学)
英検が進学(高校・大学受験)に有利な5つの理由
英検活用校、学校名で検索
英検公式サイトでは、英検優遇措置を導入している高校や大学を都道府県別に検索する事が出来ます:
1. 推薦入試での加点
英検資格は多くの高校で推薦入試時に加点されます。特に2級以上の資格を持っていると、英語の試験が免除される学校もあります。
2. 一般入試でも優遇措置
学校によっては、一般入試でも英検の級に応じて加点(大学入試の総合点に対し、取得級に応じて加点)が行われ、英語の試験で有利に働くことがあります。
3. 高校入試の英語試験優遇
英検の取得が有利になる高校受験の例としては、次のようなものがあります。
- 大阪府の公立高校では、英検2級を持っていれば英語テストの得点が80%保証されます。
- 私立高校では、英語に力を入れている高校や英語学科などでは、英検3級〜準2級以上の取得により優遇する制度を設けていることが多くあります。
この優遇措置を利用することで、他の科目に集中できます。
4. 入学後の英検資格の活用
英検資格は入学後もメリットが続き、奨学金の獲得や留学制度において有利に働くことがあります。
留学 | 2004年から留学に必要な語学力の証明試験として認められており、アメリカ・オーストラリア・カナダなど、400を超える大学・カレッジが英検留学を受け入れています |
奨学金 | 入学後の奨学金給付や学費免除などの措置を受けることがあります |
履歴書 | 資格欄に英検を書く場合、記入する資格の目安は2級以上です |
5. 英語力の把握と向上
英検に挑戦することで、自分の現在の英語力を客観的に把握することができます。
また、次の級を目指して学習を続けることで、社会やビジネスで通用する実践的な英語力を身につけられます。特に2級以上の取得は、国内企業でも高く評価される指標となっています。
さらに、一部の大学では一定の級を取得することで、入試時に優遇措置を受けることも可能です。英検は、英語のコミュニケーション能力を測る試験として、非常に有用です。
英検2級:優遇措置を提供する高校のリスト
以下は、北海道、東京、名古屋、大阪、福岡の各地域で、英検2級を取得している生徒に対して優遇措置を導入している高校の一例です。それぞれ10校ずつ紹介します。
最新情報は必ず学校に確認して下さい
北海道
- 北海学園札幌高等学校
- 札幌第一高等学校
- 札幌光星高等学校
- 札幌静修高等学校
- 函館ラ・サール高等学校
- 旭川実業高等学校
- 北見藤女子高等学校
- 立命館慶祥高等学校
- 北嶺高等学校
- 駒澤大学附属苫小牧高等学校
東京
- 東京家政学院高等学校
- 佼成学園女子高等学校
- 立教女学院高等学校
- 駒込高等学校
- 桜美林高等学校
- 大妻中野高等学校
- 文京学院大学女子高等学校
- 白梅学園清修高等学校
- 東京都立世田谷泉高等学校
- 実践女子学園高等学校
名古屋(愛知県)
- 名古屋市立桜台高等学校
- 名古屋市立西陵高等学校
- 名古屋経済大学高蔵高等学校
- 名古屋市立向陽高等学校
- 星城高等学校
- 愛知工業大学名電高等学校
- 中京大学附属中京高等学校
- 名古屋国際高等学校
- 椙山女学園高等学校
- 至学館高等学校
大阪
- 追手門学院高等学校
- 大阪桐蔭高等学校
- 大阪青凌高等学校
- 関西大学第一高等学校
- 大阪偕星学園高等学校
- 大阪国際高等学校
- 大阪産業大学附属高等学校
- 常翔学園高等学校
- 帝塚山学院泉ヶ丘高等学校
- 羽衣学園高等学校
福岡
- 福岡工業大学附属城東高等学校
- 福岡第一高等学校
- 九州国際大学附属高等学校
- 西南学院高等学校
- 福岡大学附属大濠高等学校
- 東福岡高等学校
- 筑紫女学園高等学校
- 久留米大学附設高等学校
- 福岡雙葉高等学校
- 筑紫丘高等学校
これらの高校は英検2級取得者に対して、入試での加点や入学後の奨学金優遇、授業料減免など、さまざまな形で優遇措置を提供しています。各学校によって具体的な優遇内容が異なるため、詳細は各校の公式サイトや募集要項で確認することをお勧めします。
英検準1級:優遇措置を提供する大学のリスト
以下は、北海道、東京、名古屋、大阪、福岡の地域ごとに、英検準1級で優遇措置を導入している大学の例です。
最新情報は必ず学校に確認して下さい
北海道
- 北海道大学 – 共通テストの英語の代わりに英検スコアを利用可能。
- 北星学園大学 – 英検準1級で入試の一部免除。
- 札幌大学 – 英検スコアに基づく出願が可能。
- 北海学園大学 – 英検準1級取得者に得点加算。
- 酪農学園大学 – 英検準1級を評価対象に。
- 小樽商科大学 – 英検CSEスコアを利用可能。
- 旭川医科大学 – 一部入試で英検を評価。
- 函館大学 – 準1級保持者が対象。
- 道都大学 – 英検スコアでの加点が可能。
- 苫小牧駒澤大学 – 準1級取得者の優遇措置。
東京
- 東京外国語大学 – 英検スコアに基づく得点換算
- 早稲田大学 – 準1級取得者が一部学部で加点
- 上智大学 – 英検スコアを利用した出願
- 慶應義塾大学 – 英検を利用する入試は無いが他の英語資格を利用可能
- 東京理科大学 – グローバル入試方式で英検を利用
- 法政大学 – 英検を利用した試験免除
- 学習院大学 – 英検スコアによる評価
- 明治大学 – 商学部などで準1級を評価
- 青山学院大学 – 英検スコアを利用した入試
- 中央大学 – 各学部で英検を評価
名古屋
- 名古屋工業大学 – 英検スコアを利用可能
- 南山大学 – 英検準1級による加点が可能
- 愛知大学 – 英検スコアを利用して出願資格取得可能
- 中京大学 – 一部入試で準1級取得者が優遇される
- 名古屋大学 – 一部の学部で英検を利用
- 愛知教育大学 – 教育系学部で英検スコアを活用
- 椙山女学園大学 – 英検準1級を評価
- 愛知県立大学 – 準1級で一部試験免除
- 名城大学 – 共通テスト代替として準1級利用可能
- 豊橋技術科学大学 – 入試に英検スコアを活用
大阪
- 大阪大学 – 総合型選抜などで準1級を評価
- 関西大学 – 英検準1級で得点加算
- 同志社大学 – 準1級取得者に加点
- 立命館大学 – 英検準1級を入試で活用
- 近畿大学 – 準1級取得者に試験免除
- 大阪経済大学 – 英検スコアで出願資格を得られる
- 大阪工業大学 – 英検準1級を活用
- 関西学院大学 – 準1級取得者に優遇措置
- 大阪市立大学 – 準1級で一部試験免除
- 大阪薬科大学 – 準1級を評価対象に
福岡
- 九州大学 – 英検スコアを利用可能
- 福岡大学 – 準1級保持者に得点加算
- 西南学院大学 – 英検スコアでの出願が可能
- 久留米大学 – 準1級を活用した出願
- 福岡工業大学 – 英検準1級による優遇措置あり
- 九州産業大学 – 準1級を入試で利用
- 福岡女子大学 – 英検スコアに基づく評価
- 筑紫女学園大学 – 英検準1級保持者を対象とする入試
- 西日本工業大学 – 英検スコアを評価
- 中村学園大学 – 英検スコアで出願可能
上記の大学では、英検準1級が得点換算や試験免除、出願資格として利用されており、大学によって評価方法が異なります。詳細は各大学の最新の入試要項を確認してください。
まとめ
英検資格を取得することで、高校受験に大きなアドバンテージを得ることができます。推薦入試での加点や一般入試での優遇措置、さらには英語試験の免除など、英検は高校入試を有利に進めるための強力な武器です。最新の優遇措置を確認し、英検を活かして受験対策を強化しましょう。
英検級毎の学習時間目安
英検5級から準1級までの各級に必要な語彙数と学習時間の目安を以下に示します。
級 | 語彙数 (語) | 学習時間 (時間) |
---|---|---|
5級 | 600 | 100 |
4級 | 1000 | 150 |
3級 | 1500 | 200 |
準2級 | 2000 | 300 |
2級 | 3000 | 400 |
準1級 | 4000 | 600 |
1. 英検5級
英検5級は英語学習の初級レベルで、基礎的な単語やフレーズの理解を目指します。目安として、学習時間は約100時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 基本的な単語(約600語)
- 文法: 現在形、未来形、簡単な助動詞などの基本的な文法
- リスニング: 簡単な会話の理解
学習スケジュール例:
- 1日30分、週5日: 約8ヶ月で完了
- 学習方法: フラッシュカード、子供向けの英語の歌や絵本、過去問対策、英会話レッスン
2. 英検4級
英検4級は英検5級よりも少し難易度が上がり、簡単な日常会話ができるレベルです。学習時間は約150時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 基本的な単語(約1000語)
- 文法: 過去形、助動詞などの基本文法
- リスニング: 日常会話の理解
学習スケジュール例:
- 1日30分、週5日: 約10ヶ月で完了
- 学習方法: 児童向けの英語の物語、英検4級対策のワークブック、リスニング練習
3. 英検3級
英検3級は中学卒業レベルの英語力が求められ、日常的な話題についての理解が必要です。学習時間は約200時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 中学英語の単語(約1500語)
- 文法: 現在完了、受け身、関係代名詞などの文法
- リスニング: 簡単な会話や説明の理解
- ライティング: 簡単な英作文
学習スケジュール例:
- 1日1時間、週5日: 約10ヶ月で完了
- 学習方法: 英検3級対策の問題集、英作文の練習、リスニング教材
4. 英検準2級
英検準2級は高校中級レベルの英語力が求められ、より複雑な内容の理解が必要です。学習時間は約300時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 高校英語の単語(2000語以上)
- 文法: 仮定法など幅広い文法
- リスニング: 複雑な会話や説明の理解
- ライティング: より長い英作文
学習スケジュール例:
- 1日1時間、週5日: 約1年で完了
- 学習方法: 英検準2級対策の問題集、リスニング教材、エッセイの練習
5. 英検2級
英検2級は高校卒業レベルの英語力が求められ、一般的な話題についての理解が必要です。学習時間は約400時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 高校英語の単語(3000語以上)
- 文法: 複合文の構造や高度な文法
- リスニング: より長い会話や説明の理解
- ライティング: 複雑な英作文
学習スケジュール例:
- 1日1時間、週5日: 約1年3ヶ月で完了
- 学習方法: 英検2級対策の問題集、リスニング教材、エッセイの練習
6. 英検準1級
英検準1級は大学中級レベルの英語力が求められ、専門的な内容の理解が必要です。学習時間は約600時間程度です。
必要な学習内容:
- 語彙力: 高度な英単語(4000語以上)
- 文法: 高度な文法と複雑な文構造
- リスニング: 複雑な議論や講義の理解
- ライティング: 複雑で構造的な英作文
学習スケジュール例:
- 1日1.5時間、週5日: 約1年8ヶ月で完了
- 学習方法: 英検準1級対策の問題集、リスニング教材、エッセイの練習、ディスカッション練習
部活・塾と英検対策の両立
1. 時間管理の重要性
部活や塾との両立は、効率的な時間管理が鍵となります。まず、自分の1日のスケジュールを見直し、どの時間帯に英検対策を組み込むかを計画しましょう。例えば、通学時間や休憩時間を活用して単語を覚えるなど、隙間時間を有効に使うことが大切です。
具体例:
- 通学時間の活用: 電車やバスの中でリスニング教材を聞いたり、単語アプリで勉強したりすることで、通学時間を有効に使います。
2. ストレスを減らす工夫
多忙なスケジュールの中でストレスを感じることは避けられませんが、以下の方法でストレスを減らすことができます。
- リラックスする時間を設ける: 勉強や部活の合間に短い休憩を取り、意識的にリラックスする時間を確保しましょう。
- バランスの取れた食事と睡眠: ベタなアドバイスですが、健康的な食事と十分な睡眠は、集中力と体力を維持するために不可欠です。「十分な睡眠時間」でリフレッシュした脳は、スポンジの様に知識を吸収してくれますよ。
- 運動: 適度な運動はストレスを軽減し、心身の健康を保つのに役立ちます。一説によると、ふくらはぎの筋肉と脳が連動しているとかしないとか。。。
具体例:
- 運動習慣: 毎日10分程度のストレッチや軽い運動を取り入れることで、リフレッシュすることができます。特に夜のストレッチは、リラックス効果があり、良質な睡眠を促進します。
3. 学習の効率化
効率的な学習方法を取り入れることで、限られた時間を最大限に活用できます。
- スケジュールを立てる: 週ごと、月ごとの学習計画を立て、進捗を確認しながら学習を進めましょう。ただがむしゃらに始めるのではなく、「いつ何をやるのか」
- やらないことを決める:1日24時間限られた時間、部活や他の習い事に加えて学校の宿題や定期テスト。考えただけでもぞっとしますね。100%の完璧主義はストレスがたまってしまうので、「7割ぐらいでいいや」と腹をくくって、やらないことを決めます。
- 優先順位をつける: 重要な課題や弱点に重点を置き、優先的に取り組むことで効率が上がります。
- 学習環境を整える: 静かで集中しやすい環境を整え、学習の質を高めます。
具体例:
- 計画表の作成: 1週間の学習計画を立て、毎日の学習内容を具体的に記入した計画表を作成します。これにより、学習の見通しが立ち、効率的に勉強を進めることができます。
- 集中力を高める環境作り: 勉強する場所を決め、不要なものを取り除いて集中しやすい環境を整えましょう。また、時間を決めて勉強することで、習慣化しやすくなります。
結論
高校・大学受験と英検対策を両立させるためには、計画的な学習と効率的な時間管理が必要です。自分のペースで無理なく学習を進め、ストレスを溜めないように工夫することが大切です。この記事が、皆さんの学習の一助となることを願っています。英検準1級合格を目指して、頑張りましょう!
予備知識:留学希望の場合
以下は、UCLAやハーバード大学を含む、有名な海外大学での英語力証明や入試要件に関する情報です。英検はほとんどの大学で認められていないため、主にTOEFLやIELTSなどの試験が必要です。
1. UCLA (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
- TOEFL: 100点以上
- IELTS: 7.0以上
- Duolingo English Test: 120点以上
2. Harvard University (ハーバード大学)
- TOEFL: 推奨されるが、特定の点数要件は公表されていない
- IELTS: 一般的に7.0以上が必要
- SAT: 1500点以上が一般的
- ACT: 33点以上が推奨
3. Stanford University (スタンフォード大学)
- TOEFL: 100点以上が推奨される
- IELTS: 7.0以上が望ましい
- SAT/ACT: 高得点が必要(具体的な基準は明示されていない)
4. MIT (マサチューセッツ工科大学)
- TOEFL: 90点以上
- IELTS: 7.0以上
- SAT/ACT: 高得点を必要とするが、具体的なスコアは提示されていない
5. University of Oxford (オックスフォード大学)
- TOEFL: 110点以上(各セクション25点以上)
- IELTS: 7.5以上(各セクション7.0以上)
- A-LevelやIBでの優秀な成績が求められる
6. University of Cambridge (ケンブリッジ大学)
- TOEFL: 110点以上
- IELTS: 7.5以上
- A-LevelまたはIBでの優秀な成績が求められる
7. University of Toronto (トロント大学)
- TOEFL: 100点以上
- IELTS: 6.5以上(各セクション6.0以上)
- Duolingo English Test: 120点以上が推奨される
8. University of Melbourne (メルボルン大学)
- TOEFL: 79点以上
- IELTS: 6.5以上(各セクション6.0以上)
9. University of Sydney (シドニー大学)
- TOEFL: 85点以上
- IELTS: 7.0以上(各セクション6.5以上)
10. McGill University (マギル大学)
- TOEFL: 100点以上
- IELTS: 6.5以上
- Duolingo English Test: 115点以上が推奨される
11. University of British Columbia (ブリティッシュコロンビア大学)
- TOEFL: 90点以上(各セクション22点以上)
- IELTS: 6.5以上(各セクション6.0以上)
12. Australian National University (オーストラリア国立大学)
- TOEFL: 80点以上
- IELTS: 6.5以上
13. University College London (UCL, ロンドン大学)
- TOEFL: 100点以上
- IELTS: 7.0以上
14. University of Edinburgh (エディンバラ大学)
- TOEFL: 92点以上
- IELTS: 6.5以上
15. National University of Singapore (NUS, シンガポール国立大学)
- TOEFL: 92点以上
- IELTS: 6.5以上
これらの大学は英検の代わりに、TOEFLやIELTSなどの試験を通じて英語力を証明する必要があります。また、各大学では異なる試験のスコアが求められるため、応募する前に公式な入試要項を確認することをお勧めします。