英検準2級、不合格の時にやること

英検準2級不合格 03_英検対策
一旦落ち込んでOK.その後、何をするかが大切。

この記事では、次回の英検で確実に英検準2級に合格するために、今回の不合格とどのように取り組むべきかを論じます。

合格点とモチベーション

英検3級までは、そこそこの学習でとんとん拍子に毎年合格してきた人も、準2級になると一発合格しないケースも増えてきますね。

語彙量が増える(2,600〜3,600程度)だけでなく、長文内容も急に難しくなったり、丸暗記では通用しないライティング問題になったり、と急に学習内容が増え、「あー、いやだなぁ」としぶしぶテキストに向かっている人もいるのではないでしょうか?

英検準2級は受験者のうち90%以上は中高生ですが、年々、若年化が進んでいるようですね。

中高生にとっては、日々の学校試験対策や部活・塾などとの両立を強いられる中、更に英検対策ともなると、モチベーションを維持するだけでもかなりの精神力が必要です。

しかし、今回不合格だった人ほど、高いモチベーションを掲げて取り組む必要があります。

「合格まであと少しだったから、次回は大丈夫だろう」と高を括っていたり、不合格の知らせを受けて一気にやる気をなくしてしまっている生徒さんは、次の英検では確実に合格するために、再び心を燃やして下さい

次回こそ、「英検2級でも合格できるレベル」で英検準2級に合格しようと覚悟を決めましょう。

ここで大切なのは、「英語の学習目的」を見失わないことです。

「高校・大学の推薦枠のため」「先生に勧められたから」「親に言われているから」「周りも受けているから」という心構えで英語に取り組んでいると、英語アレルギーになってしまったり、英語学習が苦役の様に感じてしまったりするものです。

20年以上、高い英検合格率を誇るask本校講師として数多くの生徒さまを担当してきましたが、合格者と不合格者は、圧倒的に「目的意識・モチベーション」が異なります

「英検1級を目指している」「将来、英語関係の仕事に就きたい」など、「国際人を目指している」生徒さんの合格率が高いのは何故でしょうか?

「将来、海外に住みたい」「毎年家族で海外旅行しているから、話せるようになりたい」という「海外志向」志の人たちも、概して、合格率が高いです。

「英語ができたら、どんないいことがあるのか?」を、再度自問自答してみてください。

どんないいことがあるのかが分からない場合は、英語がまったく出来ない自分と、英語ペラペラの自分を想像してみましょう。

英語がまったく話せないあなたと、英語ペラペラのあなた、どちらが得をしていると思いますか?

進学だけでなく、仕事にも活かせる英語。

英検準2級は、「快適な人生」を手に入れるための通り道なのです。

いきいきと英語生活を満喫している自分を常に意識しながら、高いモチベーションを維持し、何が何でも合格したい!という強い信念を持って取り組んでください。

スコア見直し

とはいえ、高いモチベーションだけでは合格できません。

現在の実力を正確に判断し、今後の学習内容・方法を最適化するために、まずは今回不合格になってしまったスコア分析を行いましょう。

英検スコアの見方

<一次試験合格基準スコア>

実際、英検準2級合格率は、一次試験が35%前後、二次試験が83%前後、合格点は、一次試験「1322点(満点1800)」、二次試験は「406点(満点600)」といわれています。

【表:英検公式サイト】

https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html

ご存じの方も多いと思いますが、CSEスコアでは、リーディング・リスニング・ライティングの技能ごとに600点満点とされており、合格基準スコアは上記表にある通り、3技能合計で1322点です。

中でも注目したいのがライティング問題。ライティング問題1問に600点満点の価値があるため、一次試験の中で比重は1/3とかなり大きくなります。

逆に言えば、リーディング・リスニングで高得点を取っても、ライティングである程度のスコアを獲得しなければ、合格基準スコアに達することができません。

つまり、3技能でバランス良くスコアを上げることが求められます。

ご自身のスコアから、苦手分野を確認しましょう。

最もスコアが低かったところを、対策前にしっかりと把握しましょう。

ライティングで落としている場合

英検準2級ライティング道場

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2024年リニューアル内容対応。

英検準2級のライティング問題で高得点を取るための対策本です。

  1. 2種類のライティング問題(意見論述・Eメール)をフルカバー
  2. 1トピック15分完結で取り組みやすい・続けやすい
  3. 意見論述問題で使える定番の型
  4. 出題分野・トピック別使える表現
  5. 英作文ロジックが自然に身に付く
  6. イラスト解説で印象に残る
  7. おまけの52問つき

少なくとも次回の受験までに少なくとも20本の英作文を書き上げましょう。

ライティング対策は独学よりも、添削してくれる講師とのトレーニングが有効です。

準2級に求められる「全体構成・論理展開・構文や語彙の難易度」をしっかりと指導してくれる講師を見つけてください。

英作文添削無料体験はask本校でも実施していますので、ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。

スケジュールや予算的に、どうしてもスクールに通うのが難しい場合は、ライティング対策テキスト等をしっかりと読み込むだけでなく、自分自身でも必ず英作文を書いて下さい。

ライティングが苦手で、「頭が真っ白になって何も浮かばない」という場合は、「お題に対して、日本語だったら何と答えるか」を考え、google翻訳などを活用しましょう。

「駄作でもいいので、とりあえず20本書く」と決めて、まずは書き始めて下さい。

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リーディングで得点が取れない場合

リーディングでスコアを落としている生徒さんの大半が「語彙数が少ない」のがネックになっているようです。「単語の覚え方が分からない」「丸暗記したけど、実際に問題に出ると文章が訳せなくて答えられない」「単語が分からないから、長文も読めない」という「悪いループ」にハマっていませんか?

単語は単体ではなく、文で覚えましょう。効率面で考えると、「過去問を解きながら、その問題文や長文に出てきた語彙を覚える」というのが良いと思います。

過去問に数多く取り組むことで試験に慣れるだけでも、素早く解答し、正答率を上げることができます。ついでに語彙力も上げていければ一石二鳥ですね。

よく見かけるのが「過去問、解きっぱなし」。過去問は正答率を見るだけでなく、「間違えた問題の解説をじっくり読み込む・間違えた問題文と語彙をしっかり覚える」という対策が有効です。

また、間違えた問題だけでなく、正解だった問題も「たまたま正解していたのか」、「正解の根拠が言えるか」が重要ポイントとなってきます。

リスニングが苦手な場合

「過去問の英文しか聞いたことがない」という場合、リスニングが苦手になる人が多いようです。

幼少期から英会話スクールなどで英語の歌やストーリーに耳が慣れている場合は「過去問音源」だけで対策になりますが、ナチュラルな英語をほとんど聞いたことのない人が、過去問音源だけで対策をすると、リスニングでスコアを伸ばせない事が多いようです。

「ナチュラル英語6、過去問音源4」の比率で、英語耳を育てていきましょう。

ナチュラル英語といえばYouTubeです。

皆さんが慣れ親しんでいるYouTube、今日から英語のお気に入り動画を探してください。ESL系動画だけでなく、トークショーや教育番組(英語で学ぶサイエンス等)、歌番組など、優良で無料のコンテンツがたくさんありますよ。

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二次試験で落ちた場合

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毎日6分、スピーキング習慣

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独学の場合はどうしても二次試験が苦手な人が多いようですが、十分な問題数をクリアすれば無理ではありません。

英語で話す相手がいない場合は、テキストの問題に対して実際に答えを話し、それをスマホに録音して聞くのがおススメです。

何をおいても、黙読だけはNGで、必ず英語で話すトレーニングが必須です。

<二次試験合格基準スコア>

合格基準スコア
1級602
準1級512
2級460
準2級406
3級353

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<各級の満点スコア>

満点英検CSEスコア
1級3400(4技能の配点:各850点)
準1級3000(4技能の配点:各750点)
2級2600(4技能の配点:各650点)
準2級2400(4技能の配点:各600点)
3級2200(4技能の配点:各550点)
4級1000(2技能の配点:各500点)
5級900(2技能の配点:各425点)

学習方法はそのままでよいか?

なんとなくテキストを開いていれば「勉強している気」になってしまうのは危険です。

限られた時間の中で「いかに効率を上げるか」を常に意識しましょう。

「部活が忙しくて、単語を覚える時間がない」「学校の勉強が忙しいので英検対策はむり」「毎日ずっと勉強しているのに、全然スコアを伸ばせない」という場合は、「学習方法見直し」が必要です。

社会人になると、「パソコンに向かっていると仕事をしている気」になりがちで、実際にはなんの成果もあげていない、という風景をよく目にします。

今のそのやり方で本当に覚えられるのか? 本当に試験に合格できるのか? 本当に英語が話せるようになるのか? を常に意識しながら、自分にとって一番効率の良い方法を模索して下さい。

でもどうやって「自分にとってベストな学習方法」を見つけるのか?

セルフ・モニタリング

自分自身の「行動」とその時に「感じた事・考えていた事」を毎日朝から晩までノートに記録しましょう。予想以上に「なんとなく」やっていたり「効率が悪い方法」だったり、勉強しているつもりが「スマホをいじってたり」している事に驚くはずです。

セルフ・モニタリングをすることで、自分自身の傾向を掴み、自分自身を冷静に分析するきっかけとなりますので、是非試してみてください。

出来れば3週間程度続ける事をおススメします。

次は合格するために

最近はやりのポモドーロタイマー(集中力が最も維持できるサイクルのタイマー)を試してみてください。タイマーがあるだけで、こんなに集中できるとは! と驚き、また休憩時間は本当にリラックスできるので、独学時に集中できない人におススメです。

不合格の通知を見た時の悔しさをバネに変え、「次回は2級レベルで合格するぞ!」と自分自身に誓いましょう

お気に入りのスケジュール帳(手帳)を買って、学習実行計画と勉強記録をつけましょう。「時間管理」をする事で、自分自身がどの程度英語学習に時間を使っているかがビジュアル化されるので、問題点や改善点も見つけやすくなりますよ。

どうしても独学が難しい人は、週に30分でもいいのでマンツーマンの英検対策レッスンを受け、ベテラン講師からアドバイスをもらいましょう。

どんどん質問して、バイリンガル人生に一歩ずつ近づいて下さいね!!応援しています!!

合格点に達するための学習方法

では最後に、パート別対策の概要をおさらいしておきましょう。

リーディング対策

リーディングでは、文法、語彙力、長文読解の3つの対策をします。過去問を活用し、特に苦手なセクションを強化することになるのですが、20年以上生徒様に英語を教えてきた個人的な感想として、「合格する人は事前に長文問題をかなり解いている」という印象です。

合格者は長文問題から効率よく単語を吸収するだけでなく、長文問題をたくさん解くことで、「読解スピードがあがる」という効果も期待できます。

つまり、「単語が苦手だから、語彙問題ばかり解く」のではなく「長文をいっぱい解いてついでに単語も増やしちゃう」というスタイルが効率的で、より合格につながるアプローチです。

また、これも重要なのですが、英検直前だけどばーっと対策するのではなく、毎日少しずつ英語の文章を読む習慣をつけることが予想以上に効果的です。

英作文対策

おススメサイト:無料で英検対策【英検準2級アウトプット完全攻略】

準2級では、2つの英作文問題が出題されます。

  1. 意見論述(与えられたテーマについて自分の意見を書く)
  2. Eメール問題(受信メールに対して英語で返信メールを作成する)

いずれも、まずは定番の型・構文・出題傾向をしっかりつかむ必要がありますので、まずは、戦術の無料で英検対策【英検準2級アウトプット完全攻略】で対策しましょう。

また、こちらのテキストも問題数が多く、すぐに使える表現を収録しているののでおススメです。

英検2級どんどん書けるライティング道場
意見論述と要約問題に対応

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2024年リニューアル内容対応。

英検準2級のライティング問題で高得点を取るための対策本です。

  1. 2種類のライティング問題(意見論述・Eメール)をフルカバー
  2. 1トピック15分完結で取り組みやすい・続けやすい
  3. 意見論述問題で使える定番の型
  4. 出題分野・トピック別使える表現
  5. 英作文ロジックが自然に身に付く
  6. イラスト解説で印象に残る
  7. おまけの52問つき

リスニング対策

リスニング力は、定期的な練習が不可欠です。過去のリスニング問題を繰り返し解き、さまざまな英語のアクセントやスピードに慣れることがポイントです。また、かこもんだけでなく、かならずナチュラル英語に耳を慣らしておきましょう。英語のYoutube動画、ポッドキャストやニュースを聞くことをお勧めします。

スピーキング対策

スピーキングでは、発音や流暢さだけでなく、質問に対する論理的な回答が求められます。英検準2級二次試験用のスピーキング練習を行い、面接の形式に慣れておくことが大切です。模擬面接を行い、タイムマネジメントにも注意しましょう。


英検準2級受験者と合格率の傾向

英検準2級試験では、毎年多くの受験者が挑戦しています。以下は、最近の合格率や受験者数のデータです。

  • 合格率: 約60%
  • 受験者数: 2023年度には約20万人が受験しました。

小学生の英検準2級受験者数と合格率は、英検協会の公式な統計データにより公開されていますが、具体的な数字は年によって異なります。ただ、近年、小学生が英検準2級を受験する傾向が増えてきています。

2022年度のデータに基づくと、小学生の英検準2級受験者数は約2万人前後とされています。この増加の背景には、早期英語教育の推進や、学校外での英語学習が進んでいることが挙げられます。

合格率については、全体の合格率が約60%である一方、小学生の合格率はやや低めで、40%前後と推定されています。これは中学生や高校生と比較して英語の学習年数が少ないため、スピーキングやライティングでのスキル不足が原因となることが多いからです。

中学生

  • 受験者数: 中学生は英検準2級の主な受験者層の一つで、受験者数は毎年非常に多いです。最新のデータでは、約15万人前後の中学生が準2級を受験しています。
  • 合格率: 中学生の合格率は55%前後です。中学生は英語の授業で準2級レベルの内容を学び始めるため、しっかりと対策を行うことで合格することが可能です。

2. 高校生

  • 受験者数: 高校生も準2級を多く受験していますが、より難易度の高い2級や準1級を目指す生徒も多く、準2級の受験者数は中学生よりも若干少なめです。約8万人前後の高校生が受験しています。
  • 合格率: 高校生の合格率は中学生よりも高く、約65%です。これは、高校での英語学習が進んでいることや、英語に対する理解が深まっているためです。

3. 大学生

  • 受験者数: 大学生の準2級受験者数は、全体的に少なく、約1万人前後です。多くの大学生は、準2級よりも上位の級(2級、準1級)を目指す傾向があります。
  • 合格率: 大学生の合格率は比較的高く、70%前後です。大学生は英語力が成熟しているため、試験対策をしっかりと行えば高い合格率を誇ります。

4. 社会人

  • 受験者数: 社会人の受験者数は大学生と同様に少なく、約5千人前後です。社会人はキャリアアップや資格取得を目的に準2級を受験することが多いです。
  • 合格率: 社会人の合格率は70%から75%と最も高いです。社会人は英語を職場で使用する機会が多い人もいるため、経験に基づいた学習が合格につながっています。

まとめ

英検準2級は、これからもっとオモシロくなる【バイリンガル生活】の第一歩です。

合格点を把握し、効率的な学習方法を実践することで、目標を達成するための道が開けます。特に、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのバランスを意識しながら勉強を進めることが重要です。合格点に向けた学習計画を立て、着実に力をつけていきましょう。

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