効果的な対策法と学習ステップ
意見論述・要約問題で高得点を狙うための具体的な方法
英検準1級の試験で不合格になった原因が英作文(意見論述・要約問題)の点数が低いことにあると感じている方も多いのではないでしょうか?英作文は自分の意見を論理的に述べ、他者に理解してもらうための重要なスキルです。本記事では、英検準1級の英作文で高得点を取るための具体的な対策方法と学習ステップを詳しく紹介します。次回の試験で合格を目指しましょう!
1. 英作文の構成を理解する
論理的な構成を意識しよう
英検準1級の英作文では、論理的で明確な構成が求められます。意見論述問題では、以下のような基本的な構成を意識しましょう。
基本的な構成:
- Introduction(導入)
- 論題を明確にし、自分の立場を示します。
例:”In recent years, the importance of learning a second language has been increasingly recognized.”
- Body(本文)
- 主張をサポートする理由を2~3つ挙げ、それぞれ具体的な例やデータで裏付けます。
例:”Firstly, learning a second language enhances cognitive abilities.”
例:”Secondly, it provides better career opportunities in the global market.”
- Conclusion(結論)
- 自分の立場を再確認し、主張を強調します。
例:”Therefore, it is evident that learning a second language is beneficial for both personal and professional growth.”
2. 語彙力を強化する
適切な語彙を使って表現力を高めよう
英作文で高得点を取るためには、適切な語彙を使って表現力を高めることが重要です。日常的に使わない難しい単語だけでなく、意見を述べる際に必要な表現やフレーズも覚えましょう。
おすすめの学習法:
- 単語帳を使う:英検準1級向けの単語帳を使って、頻出単語を覚えます。
- 例文を作る:新しい単語を使って、自分で例文を作成し、実際に使う練習をします。
- シソーラスを活用する:同義語・類義語を調べ、同じ意味でも異なる表現を学びます。
例:
- “important” → “crucial”, “essential”
- “good” → “beneficial”, “advantageous”
3. 文法のミスを減らす
正しい文法で正確に表現しよう
英作文での文法ミスは減点の大きな要因です。基本的な文法を正確に使いこなし、ミスを減らすことが重要です。
おすすめの学習法:
- 文法書を読む:英検準1級向けの文法書を使って、基本的な文法を復習します。
- 文法問題集を解く:文法問題集を解き、理解度を確認します。
- 作文の添削を受ける:自分で書いた作文をネイティブスピーカーや英語教師に添削してもらい、フィードバックを受けます。
準1級英作文、よくあるミス
1. 間違い – suggest to go
誤: She suggested to go to the park.
正: She suggested going to the park.
解説: “Suggest” の後には動名詞が続きます。”Suggest + 動名詞” の形を覚えましょう。
2. 間違い – discuss about
誤: We discussed about the project.
正: We discussed the project.
解説: “Discuss” の後には直接目的語が続きます。”About” は不要です。
3. 間違い – agree to
誤: She agreed to that idea.
正: She agreed with that idea.
解説: “Agree” は「人」との合意の場合には “with”、提案や意見などの場合には “to” を使いますが、具体的な意見や提案については “with” が適切です。
4. 間違い – avoid to
誤: He avoided to answer the question.
正: He avoided answering the question.
解説: “Avoid” の後には動名詞が続きます。”Avoid + 動名詞” の形を覚えましょう。
5. 間違い – despite of
誤: Despite of the rain, we went hiking.
正: Despite the rain, we went hiking.
解説: “Despite” の後には “of” を使いません。”Despite + 名詞” の形を覚えましょう。
6. 間違い – married with
誤: He is married with a doctor.
正: He is married to a doctor.
解説: “Married” の後には “to” が続きます。”Married to + 名詞” の形を覚えましょう。
4. 意見を論理的に述べる練習
クリティカルシンキングを鍛えよう
意見論述問題では、論理的に自分の意見を述べる能力が求められます。クリティカルシンキングを鍛え、自分の意見を論理的に展開する練習をしましょう。
おすすめの学習法:
- ディベートする:英語でのディベートに参加し、自分の意見を論理的に述べる練習をします。
英会話スクールなどに通っているひとは、担当の先生とディベートしてみましょう。
ディベート仲間がいない場合は、両方の立場に立って意見を述べる練習をするのがおススメです。 - エッセイを書く:定期的にエッセイを書き、自分の意見を文章で表現する練習をします。
目安としては週に2つぐらいをサクッと書くのがいいと思います。
分からなければすぐにググって、ささっと書いたらその内容を話してスマホに録音する、というのがおススメです。 - 他の意見を批判的に分析する:ニュース記事やエッセイを読み、他の意見を批判的に分析することで、論理的思考を鍛えます。
5. 要約問題の対策
要点を的確に捉えよう
要約問題では、長い文章の要点を的確に捉えて短くまとめる能力が求められます。読解力と要約力を鍛えるための練習を行いましょう。
おすすめの学習法:
- 要約練習をする:日常的に英語の記事や論文を読み、要点をまとめる練習をします。
- キーワードを見つける:文章の中から重要なキーワードを見つけ、それを使って要約文を作成します。
- 複数回読む:文章を複数回読み、全体の構造と要点を理解することで、正確な要約を作成します。
「結局何が言いたいのか」と自問自答しながら読み進めます。
出来れば2度読みくらいでそのパッセージの「核(本質)」を掴みたいですね。
例:
- “The article discusses the impact of climate change on polar bears, highlighting the loss of sea ice and the resulting challenges for hunting and survival.”
- 要約: “Climate change negatively affects polar bears by reducing sea ice, making hunting and survival difficult.”
6. 実際の過去問を解く
実践的な練習を重ねよう
過去問を解くことは、試験の形式や出題傾向を理解するために非常に重要です。実際の試験と同じ条件で練習し、タイムマネジメントや問題の解き方を身につけましょう。
おすすめの学習法:
- 過去問集を購入する:英検準1級の過去問集を購入し、実際の試験問題に取り組みます。
- 模擬試験を受ける:模擬試験を受けて、試験本番と同じ条件で練習します。
- フィードバックを受ける:解いた過去問を見直し、自分の弱点を把握し、改善策を立てます。
要約問題は2024年度より導入で過去問が足りないため、「長文を見たら要約してみる」くらいの気持ちで、果敢にチャレンジしていきましょう。
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7. 模範解答を研究する
高得点のポイントを学ぶ
模範解答を研究することで、高得点を取るためのポイントを学ぶことができます。どのように意見を述べ、どのように要約しているかを詳細に分析し、自分の作文に取り入れましょう。
おすすめの学習法:
- 公式サイトの模範解答を読む:英検公式サイトで公開されている模範解答を読み、構成や表現を学びます。
- 優れたエッセイを読む:英語のエッセイ集や雑誌の記事を読み、高品質な文章の書き方を学びます。
多読することで「英語感覚」を身に付け、「読みやすい文」を体で覚えましょう。 - 自分の解答を比較する:自分の書いた解答を模範解答と比較し、改善点を見つけます。
自分の回答と模範解答を比較し「何が違うか」を分析するのも良いトレーニングになりますよ。
まとめ
英検準1級の英作文(意見論述・要約問題)で高得点を取るためには、構成、語彙力、文法、論理的思考、要約力など多岐にわたるスキルが求められ
ます。今回紹介した方法を試して、自分の弱点を克服し、次回の試験で合格を目指しましょう。継続的な努力と適切な対策を通じて、必ず成長できるはずです。
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